共通テスト直前期は受験生にとって最後の追い込みの時期です。
焦りや不安が募る中、より効果的な対策を講じることが重要になってきます。
私は社会人から会社を辞めて、半年で獣医学部に合格しました。現役時代と合わせて2回の受験を通し、数々の勉強法やノウハウを学んできました。現在は現役の獣医学生です。
この記事では私が大学受験を経験した中で得た知見を基に、共通テスト直前期から意識すべき4つのポイントを紹介します。
これらのステップを実践することで、短期間での成績向上が期待できます。そして自信を持って本番に臨むことができるでしょう。
最後のスパートに備えて、効果的な学習計画を立ててみましょう。
「過去問→復習」をできるだけ多く回す
大学受験生にとって共通テスト直前期は勝負の時。この期間で特に重要なのは、過去問演習とできなかった箇所の復習です。
ここまでの期間も参考書などで問題演習を繰り返してきたことでしょうが、この2ヶ月前から解くべきなのは過去問です。解くべきなのは
・共通テストの過去問全て
・センター試験の過去問、最新2、3年分
・2次試験の過去問10年分
・市販の共通テスト対策パック(河合塾、Z会など)
以上の4つです。
共通テストの過去問を解くのは当然ですが、センター試験の過去問も効果的です。理由としては
・共通テストは始まったばかりで、まだ十分な過去問の数がないこと
・センター試験の最新2、3年は、共通テストに問題形式が似ていること
が挙げられます。ですから十分な問題演習を積むためにも、ぜひセンター試験も数年分解きましょう。
過去問を解くと自分の弱点が浮き彫りになるよ
テスト形式に慣れることもできそうだね
僕は2次試験の赤本も10年分解きました。●●でも、●●の理由から10年分解くことが推奨されています。
共通テストの対策のパックが本屋に売っています。さまざまな予備校が出していますのが、どれでも1つか2つ好きなもので大丈夫です。Z会のものは難易度がかなり高めなので、自信を失わないよう注意してください。
直前期の最優先事項は、とにかく本番を見据えた演習です。「演習→復習」「演習→復習」。このサイクルを何度も繰り返すことで、徐々に点数の向上が実感できるでしょう。
全教科を毎日勉強する
共通テストでは幅広い科目に対応する必要があります。一つの科目だけに偏ることなく、全体的なバランスを保つことがポイントです。
私は得意科目であっても2ヶ月前からは毎日勉強していました。
苦手科目や得点が上がりそうな科目、2次試験で必要な優先度が高い科目に多めに時間を割り当てます。その一方で、あまり勉強する必要がない得意科目(僕の場合は英語と現代文でした)も毎日30分は勉強していました。
勉強時間 | 科目 | |
得意科目 | 30分 | 英語、現代文 |
優先科目 | 2〜3時間 | 物理、数学 |
この時期になると、毎日の継続が大切です。得意科目だからといって何日も勉強しないと、当たり前だった知識を忘れてしまったり勘が失われたりします。
ちょっとでもいいので必ず毎日やりましょう
点数が上がりやすい科目に集中する
ここで一度、共通テストの点数の配点を見てみましょう。900点満点の理系の場合です。
国語 | 200 |
数学Ⅰ・A | 100 |
数学Ⅱ・B | 100 |
英語リーディング | 100 |
英語リスニング | 100 |
理科① | 100 |
理科② | 100 |
社会 | 100 |
合計 | 900 |
ご覧の通り、共通テストでは各科目でまんべんなく点数を取る必要があります。なので得意科目だけ勉強していても全体での高得点は期待できません。
国公立大の獣医学部に入りたい場合、8割(720点)が最低ボーダーと言われています(北海道大学など一部大学は除く)。
数学が得意科目だったとして、数学Ⅰ・Aと数学Ⅱ・Bで仮に満点でも900点満点のうちの200点。なので直前期には
点数が上がりやすい教科に集中する
ことが重要です。
例を出すと、すでに90点の得意教科を100点にするより、50点の教科を60点にする方がはるかに簡単ですよね。
共通テストまで2ヶ月の時だともう本番まで時間がありません。なので英語や現代文、数学など学力アップに時間がかかる科目よりも理科、社会系の比較的点数が伸びやすい科目に注力するべきです。
まとめると
・点数が低い科目
・理科、社会系の点数が伸びやすい科目
に取り組むべきなのです。
私はこの時期は社会科目の現代社会、理科科目の化学に注力していました。特に化学は苦手科目だったので60〜70点でしたが、この時期に注力したおかげで本番では90点を取れました。
もちろん国語や英語など点数が上がりづらい科目を全くやるなというわけではありません。それは「全教科を毎日勉強する」で述べた通りです。
本番が迫っているので、より点数を上げやすい科目を勉強した方が効率がいいよね
新しい参考書は買わない
共通テスト直前期になると、足りない勉強や科目が目につきます。
しかし、共通テスト2ヶ月前に新しい参考書や問題集を買うのはオススメしません。理由としては以下の4つがあります。
・新しい参考書を解き切る時間はない
・今ある参考書を完璧にするべき
・解けない問題が目について焦る
・過去問を解くべき
よって新しい参考書を買うのではなく、今ある参考書を完璧にし、過去問を解くことに集中しましょう。
新しい参考書には新たなアプローチや戦略が含まれているのも事実です。ですがこれを理解し実践するには時間がかかります。
どうしても欲しい場合は、買うとしても苦手な単元に絞った1、2冊にしましょう。
残りの期間が限られているため、手持ちの参考書や過去問に集中し、これまでの学習成果を引き出せるようにしましょう。
「共通テスト2ヶ月前から意識すべきこと4選」まとめ
私自身、会社を辞めて予備校に通った8ヶ月は決して楽なものではありませんでした。
最初の1、2ヶ月は夢に向かって進めているワクワク感で毎日が順風満帆でしたが、後半戦はやはり精神的にも辛い時期がありました。
特に共通テスト2ヶ月前になると、本番に向けたプレッシャーも大きくなります。そんなとき、新しい参考書に手を出しても焦るだけで逆効果でした。また、やるべきことを増やすのも得策ではありません。やることを絞って集中して勉強しましょう。
・過去問をたくさん解く
・全教科を毎日勉強する
・点数が上がりやすい科目に集中する
・新しい参考書を買わない
以上のポイントを頭に入れて、共通テスト本番に向けて自分なりの効果的な学習スケジュールを組んでみてください。
辛い時は僕のブログに戻ってきてください。これからも役にたつ情報を発信できるよう努力していきます。
ここまで読んでくださってありがとうございました
終わり。
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