毎日勉強していると内心「このまま続けていいのか」「この勉強で合っているのか」と不安になりますよね。
受験勉強や資格の勉強をしていると、ほとんどの人がぶつかる悩みです。不安を抱えながら勉強しようとしてもなかなか手につかなかったり、モチベーションが下がって最終的に挫折してしまったりします。
ですが実は、この不安を解消するための絶対的な解決策があります。それは
勉強の記録をつけることです
私は会社を辞めて半年で獣医学部に合格しました。大学に合格するまで、たくさんの勉強法を試しては失敗し、改善を繰り返してきました。
今は30代の現役獣医学生として、その時に身につけた勉強法を実践しています。
そこでこの記事では「低コスト低予算で成果の出る勉強記録のつけ方」を私の実体験を交えてお伝えします。誰にでも今日から実践可能です。
私が会社を辞めて大学受験する前に「こんな記事に出会えていたら良かったなあ」という思いで記事を書きました。私と同じように、大人になって勉強している人の助けになりたいです。ぜひ最後まで読んでください。
勉強を記録するメリット4つ
勉強を記録するメリットは3つあります。
今後の勉強計画が立てやすくなる
勉強記録によって、「今まで自分がどんな勉強をしてきたか」一目で確認できるようになります。
これは実際に私が日記につけていた記録です。
非常にごちゃごちゃしてますね。笑
多分私以外には解読できないかもしれません。
解説するのでご安心を笑
過去問を解いた時は赤枠で括って、点数を記録しています。点数の他にも解けなかった単元、苦戦した問題などを記録していますね。
青枠で囲った部分は、物理の過去問を解いた時の記録。「回路」「光電効果」「転倒する条件」など解けなかった問題を書いてますね。
これにより、これから勉強するべき問題が分かります。
次の1週間の目標にするといいですね。受験勉強や資格試験でよくある悩みのひとつに「何を勉強していいか分からない」があげられます。
勉強記録で「どの問題が解けなかったか」「苦手な単元は何なのか」を記録すると、次に何をすればいいかが一目瞭然です。解けない問題を潰していくことは、勉強方法の王道ルート。自ずと合格に近づくことでしょう。
問題を解く → 記録をつける → 苦手科目を潰す → 問題を解く → 改善できているか確認 →
このサイクルをどんどん回していきましょう
効率よく勉強できる
今まで述べたように、記録を通じてどの科目・どの単元が苦手かが分かります。そうした課題を克服することで、効率のいい勉強ができるでしょう。
丁寧な戦略は無駄な時間を減らします。最初のうちは手間に感じるかもしれませんが、ぜひ実践してみてください。
1ヶ月たてば明確に効果を感じるようになるはずです!
他には初めて知った知識の記録がおすすめです。
次の青枠で囲った場所は、同じく物理の過去問を解いた記録です。点数の他に「音は縦波」「円運動≠等速円運動」などその時初めて知った知識を書いています。
このように日記に知識を書いていくと、知識を蓄積していくことができるのでおすすめです。
全部書くとすごい数になっちゃうよ!?
確かに、何でもかんでも書いていたら膨大な数になってしまいますよね。なので日記に書く知識は限定しましょう。
オススメは「問題を解く時のコツ」となる知識です。
日本史の年代のような、単純暗記が必要な知識は書く必要ありません。具体的には
- 普通は〇〇で解くけど、〜〜の時は□□で解く
- ○○と●●は似ているけど違うもの
- △△はいつも間違えるから注意!
のような感じです。このページは、問題を解くためのコツをまとめたものです。
どうでしょうか。
ぐちゃぐちゃで読みにくいですが、物理についてよく間違えてしまう点を書いています。「dとd’を間違う」「電池はEなのかVなのか」「熱力学±」などです。
単純な暗記知識ではなく、問題を解く時のコツとなる知識を書きましょう。
モチベーションを保てる
達成感と成長を記録することで、モチベーションを維持しやすくなります。振り返ることで自分を冷静に評価できるようになり、学習への情熱を持続させるでしょう。
- どうしてもやる気が出ない時
- 次に何を勉強したらいいか分からない時
はすぐに勉強記録を見るようにしましょう!必ずやモチベーションが上がるはずです。
勉強記録は、受験や資格試験の本番当日や気分が落ち込んだ時に効果を発揮します。
積み重ねた勉強量を自分の目で確認することは、多分皆さんが思っているよりも効果があります。
プレッシャーが大きい受験勉強を例として考えてみましょう。
前提として、受験は常に不安との戦いです。ではなぜ不安になるのか。それは勉強してもその成果を量として確認できないからですよね。
だらかいくら勉強しても勉強量が足りていない気持ちになり、不安になります。「この勉強で本当に合っているのか」。その不安を打ち消すようにがむしゃらに勉強するはずです。
僕も勉強記録をつけるまでは、内心常に不安でいっぱいでした
その「勉強の成果が分からない」不安を解消するのが、勉強記録なのです。日記に勉強量を記録する方法は、僕が勉強法を参考にしている「ドラゴン桜」に書いてあります。
ドラゴン桜(15)
ここまで受験生を例に説明しましたが、これは社会人の資格勉強でも同じです。
社会人の勉強であれば、当然勉強できる時間は仕事後の夜か早朝になります。残業や日々の疲れもあるので毎日3時間も4時間も勉強できないはずです。1週間で10時間も確保できたらいい方でしょう。
「今日は疲れたからできない」ってなっちゃうんだよね
そうなると、当然勉強はなかなか進みません。
1ヶ月経ってもテキストの最初の1章も終わっていない。このペースで続けるとテキスト1週するだけでも半年以上かかってしまう……。そうしてだんだんやる気が下がっていきます。
思うように勉強が進まなくて、勉強自体やめたくなるよ
思うように勉強が進まないストレスからやる気をなくしてしまう時。こんな時も勉強記録をつけていれば大丈夫です。
なぜなら勉強量が確認できるからです。1ページでもいいから前に進んでいる実感があればやる気を失わずに済むことでしょう。
試験当日、励ましになる
勉強記録は、試験の当日こそ絶大な効果を発揮します。
僕はこのページを見れば、どんなに元気がない時も勇気をもらえます。
「自分はこんなに頑張ってきた」
「大丈夫。これからも頑張れる」
やはり、辛い時に一番励まされるのは過去の自分が頑張ってきた証なんですよね。
僕は受験本番当日、受験会場に勉強記録をつけた日記を持っていきました。本番前に見返して、自分を鼓舞するといいですよ。ぜひやってみてください。
ドラゴン桜(15)
おすすめの記録方法
勉強記録を取る方法はたくさんありますが、特におすすめの2つを紹介します。
僕が会社を辞めて獣医学部を受験したときは「ゴールから発想する合格手帳」を使っていました。紙の手帳に記録したい方には絶対にこちらがオススメ。
でも「手帳はちょっとめんどくさい」「アプリで気軽にやりたい」という人もいると思います。
僕も最初はアプリをいくつも試しました。なので実際に使ったアプリの中からオススメを紹介していきます。
日記なら「ゴールから発想する合格手帳」
「ゴールから発想する合格手帳」とは本来、大学受験生向けのものです。大学合格に向けて、タイトルの通り「ゴール=大学合格」から逆算して今の学習計画を立てていく、というものです。
手帳には1日ごとに目標と結果を記録する欄があります。左側が目標、右側が結果です。
僕は毎日の目標まで書くのは大変で続かないと思ったので、結果だけを書くようにしていました。毎日の勉強記録です。できるだけ細く書いたほうが、見直した時に有効活用できます。
代わりに1週間ごとに目標を立てて、1週間の中でそのゴールを目指すように勉強していました。逆にいうと「毎週のゴールさえ達成できれば、毎日の内容まではこだわらない」という形です。
目標達成できない日があっても、1週間の中で調整すればOKってことだね
他には、1ヶ月ごとの進捗を記録していました。1ヶ月の流れを確認できるので、このページには全体的なことをかき、模試の日程や一つの参考書が終わったなど特筆できることを書いていました。
全体の流れを把握するには1ヶ月のページがいいでしょう。日々の記録は1週間のページ、全体の大まかな流れは1ヶ月のページ、など使い分けましょう。
こちらの「『ゴールから発想する合格手帳』の効果的な使い方」ではより詳しく使い方を紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。
アプリなら「StudyPlus」
「StudyPlus」はスマートフォンアプリで、学習時間、進捗、予定をトラッキングできます。仕事やプライベートとの調和を図りながら、学習記録を効果的に管理できます。
利用者も多いですが、基本的に勉強時間の記録なのでそれでは足りないと思います。自分がどれほど勉強したかを簡単に記述できるのが強みです。
勉強記録の具体的な方法・実践例
記録を取る際には、できるだけ具体的に記入しましょう。以下の実践例が役立ちます。
- 毎日の学習時間を記録し、進捗をチェック
- 学んだことや達成した目標を詳細に記述
- 課題や困難な点も正直に記録し、改善策を考える
自分しか見ないので恥ずかしいようなことも正確に記述しましょう。
1週間ごとの目標、1月ごとの目標、合格までの目標を設定し、記録することの大事さを述べてきました。
最後に最も大事なことをお伝えしします。それは
勉強記録を必ず振り返り、改善していくことです。
振り返る時は目標をクリアできているか、目標の立て方はどうだったのか、を確認しそれを踏まえて来週の目標を立てましょう。振り返りがないと、目標を立てている意味が薄れてしまいます。
せっかく記録しているんだから、振り返りでもっと有効に記録を使おう!
まとめ:大人の受験生こそ必ず勉強を記録しよう
社会人の学習は忙しいスケジュールの中で行われますが、効果的な勉強記録の管理は成功への近道です。
私自身、会社を辞めて予備校に通った8ヶ月は決して楽なものではありませんでした。最初の1、2ヶ月は夢に向かって進めているワクワク感で毎日が順風満帆でしたが、後半戦はやはり精神的にも辛い時期がありました。
精神的に辛い時、毎日のスケジュールを厳格に決めていることが心の支えになっていました。不安であっても「何をやるかは決まっている」状態だと、あまり深く考えることもなく、すぐ勉強に取り掛かれます。
勉強の記録するメリットをまとめると
の4つです。皆さんもぜひ自分なりの勉強の記録術を身につけていってください。
この30代の獣医学生の実体験を通じ、時間管理、自己規律、持続的な努力が重要であることを改めて学びました。そういう意味でも受験をしてよかったなあと思います。
受験勉強が終わった後も、2回目の受験で身につけたこれらのスキル・自信は今の大学生活やキャリアに生かされています。
社会人から大学受験を目指す皆さん。ぜひ「辛いなあ」と思いながら耐えるだけでなく、せっかくの挑戦ですから楽しんでください!
辛い時はぜひ僕のブログを見てください。
これからも皆さんの為になるように情報を発信していきます
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
終わり。
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